ダムって何のためにあるの?

こんにちはメッシーです!前回はダムの魅力について語らせていただきましたが、

普通の人からしてみると、そもそも何をもってダムと呼び、何のために存在しているのか

深く考える事はなかなか無いかと思います。

私も人は何故生まれて来たのかを良く考えていましたが、ダムは何故生まれて来るのかを

考えた事がありませんでした。意外な盲点でした。

巨額の資金を投じて作られるダムの意義について基礎の基礎からお話させて頂きたいと

思います。

ダムの定義

どっからダム?

ダムの定義については河川法という法律で高さが「15メートル以上のもの」と一応

定められているそうです。

じゃあ15メートル未満は?というと「堰」(せき)として扱われる事になっています。

世界で見ると国際ダム会議(ICOLD)というものがあり、高さが5メートル以上がダムと

定義されています。15メートル以上のものを「ハイダム」、15メートル未満を「ローダム」

と定義しているらしい。

まぁダムはダムなんでハイでもローでもどっちでもいいですけどね!

また、15メートルというのがダムの基準になっているようですが土砂の流出を防止

するためのダムを「砂防ダム」、森林の維持や造成を行うために設置される

ダムを「治山ダム」、鉱山で出た水をゴミと分離するために設置するダムを「鉱滓ダム」

と呼んだりするらしいですよ。

まぁダムはダムなんでどーでも良いですけどね!

ダムの表と裏

みなさんはダムの表と裏について考えた事がありますか?私は毎日考えます。

ではどちらが表でどちらが裏なのでしょうか?

ダムカードの表面も飾っていますが悠然と聳えるその堤体(コンクリート部)つまり

露出している面がダムの表・・?だと思いますよねぇ・・普通。

残念!!その答えはダムの目的を考えると分かります。治水にしろ発電にしろ

ダムの目的は水を貯める事にあります。という事でダムの表はダム湖に面する

水の中が正解となります。

(まぁ私の中では下流側の見える部分がカッコイイから表ですけどね!)

知っておきたいダム用語(その1)

ダム好きと会話をする上でいろいろ専門用語が出てくるので

最低限知っておくべき用語をご紹介します。

ダム用語

堤体・・・ダム本体の事です。

堤高・・・ダムの高さの事です。

但し、見える部分ではなくダムの地下に埋まっている部分も含めますので

注意が必要です。

堤頂・・・ダムの頂上の事です。歩けたり車が通ったりする部分の事ですね。

(山頂みたいな?)

堤頂長・・ダムの頂上の長さの事です。横の長さだと思ってください。

堤体積・・堤体の体積です。現代ではコンクリートの使用量に近い値です。

左岸/右岸・川の上流から下流を見た際に右側が右岸、左側が左岸となります。

「ダムの表は湖(上流側)なのに左右は逆じゃねーか!」と思いますが、

これも誰か偉い人が決めた事なので従いましょう。

ダムの用途

ダムは主に水を貯めるための設備ですが、用途は大きく2つです。

治水ダム

読んで字のごとく水を治めるダムです。

洪水を起こさせないための調整や、川の流れを一定に保つ事が目的です。

利水ダム

読んで字のごとく水を利用するためのダムです。

治水ダムの機能も果たしますが、上水道や工業・農業用水、発電など貯めたダムの

水を利用する事を目的としています。

発電設備

ダムで水力発電を行っている事は殆どの人が知っているかと思いますが、

水力発電所にはいくつかの種類があります。

どの種類も水の力でタービンを回して発電します。ただ、水を引くための方法が

違っています。

(スケールが違いますが仕組みは自転車のダイナマを回して電気をつけるのと同じですね)

ダム式

ダムで発電するんだから「全部ダム式だろ!」とまず思いますが、ダム本体の高低差を

直接利用して発電するのでダム式と言うようです。そのため、発電所はダムの直下に

作られます。まぁメッシー的にネーミングセンスは解せないですけど・・・

水路式

ダムから水を引いて水路に流し、落差の激しいところで発電します。

ダムの近くに発電所が置けない場合やダムが小さい時に使われます。

揚水発電式

揚水発電式は他方式とは異なり、上流と下流に作った2つの貯水池に水を行ったり来たり

させる事で発電する方式です。

「意味ないじゃん!」と思うかもしれませんが、人が起きて電気の消費が激しい昼間は

上流から下流の貯水池へ他の方式と同様に水を流して発電します。

人が寝ていて電気の消費が少ない時間にポンプを使い、下流から上流に水を戻します。

考えた人はきっと天才なんでしょうね!

次回はダムの構造についてもっと深い話をしていきます。

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク