こんにちはメッシーです!いよいよダムの構造についてお話する時がきました!!!
何が「いよいよ」なのか言うと、ダムの構造を知るとダムに行った時の見る目が変わります。
いくらダムを見に行ってもただのコンクリートにしか見えないと全部同じに感じて
つまらなくなってしまいますよね?
という事で、今回はダムの構造についてご紹介したいと思います。
細かな詳細については実際のダムに行って分かってもらった方が良いかと思いますが、
どこを見ると違いが分かる大人になれるのかを知っておくだけで、楽しみ方の幅が
広がります。まずは一目でわかる形状の違いからご紹介しますね!
ダムの形状
何となく想像がつくかもしれませんが、ダムの形状にはいろいろな種類があります。
主にダムの用途や設置場所の条件、予算によってダムのダムの形状は変わってきます。
逆に言うと、ダムの形状と特製が分かると周りの環境や建築に至る物語が見えてくるので、
訪れたダムの理解が深まり、より愛着が湧きます。
コンクリートダム
「ダム」と聞いて殆どの人が想像するのがコンクリートダムになります。
まぁコンクリートで作られていれば「コンクリートダム」に分類されるので、
そりゃそうですね。
重力式コンクリートダム
ダム本体の重さを利用して水をせき止めています。大量のコンクリートを使うのと、
作るのに時間がかかるのでお金がかかりますが、どこにでも作れるのが利点です。
中空重力式コンクリートダム
重力式コンクリートダムは金がかかるから、中空洞にしてコンクリートを減らしちゃえ!
という事で考えられたのが中空重力式コンクリートダムです。(手抜き工事じゃありません)
ただ・・中が空洞なので強度が重力式コンクリートダムに比べて弱く、大きなダムには
適していません。
アーチ式コンクリートダム
水圧をダムの両側の岩盤に分散させて水をせき止める方式です。岩盤が強いところにしか
作る事ができませんが、重力式コンクリートダムに比べて圧倒的に薄く作れるので
少ないコンクリート量で建造する事ができます。
ちなみに私はアーチ式コンクリートダムが一番好きです。理由はカッコイイから!
名前の通りアーチ状になっておりスリムです。それから、岩盤に突っ張ってる感が
「頑張っておりますぞ!」という印象を受けるのですごく好きです。
そして、堤頂から下を見たときの圧倒的な高さ感。同じ高さの重力式コンクリートダムと
比べると高さの感覚が全然異なります。(重力式コンクリートダムは落ちても助かりそうですが
アーチ式は助かる気がしません・・・)
バットレスダム
ビルや橋などの建造物と同じようにコンクリートの柱と壁を作り、水をせき止めます。
少ないコンクリートで作る事ができるのですが、ビルや橋と同様にメンテナンスをしないと
決壊してしまいます。それから強度が低いので大規模なダムを作る事は困難です。
そのため、今は日本に数基しか残っていません。超レアなダムですね!
フィルダム
岩や土を盛り立てて水をせき止めるタイプがフィルダムになります。地盤が弱く
コンクリートダムが設置できない場合や、十分なコンクリートが入手できないプロジェクト
ではフィルダムが設置されます。大体コンクリートダムに比べて横に広〜くなりますね。
ロックフィルダム
岩や石を積み上げてダムを作ります。ただ、石だけでは水がだだ漏れなので中心に粘土質の
土を使って水を通さないようにしています。
ロックフィルダムでは建設予定地の近くから大量の岩や石を採取する事ができると、
遠くから大量の物資を運ぶ必要が無いというメリットがあります。
そして、その場のものを使うので環境に優しいといううたい文句も・・ダムは周囲を
水浸しにして湖の底に沈めてしまうので環境には優しく無いだろ!と思うボクもいます・・
アースダム
広範囲にわたり盛り土をして水を貯めます。「ため池」の殆どはこのアースダムによるもの
です。イメージ的には川の堤防をつなげて水をせき止めている感じですかね。
最も歴史のある古典的なダムらしいです。奈良時代からあるかも?との事・・・
ただ・・個人的にアースダムは好きじゃないです。理由は地味だから!
行っても正直なところダム感が全くない・・というか言われるまで気がつかない事が
多いです。そして、ダムカードも地味・・こんなどこにでもある平地みたいな写真を
カードにするんじゃねぇ!と言いたくなってしまいます。
という事で今日はダムの形状をご紹介しました。車で通るだけでも何の形状かは
分かるので、ちょっと気にしてみてくださいね!
次回はもう少しマニアックな放流設備についてお話しようと思います。